ピポッドテーブルって聞いたことあるけど難しそう…
結局どんな場面で使えるのかわからない。
ピポットテーブルという言葉を聞いて、難しそうだからと毛嫌いしている人も多いのではないでしょうか。仕事でエクセルを扱う人なら、一度はピポッドテーブルにぶつかるはずです。
ですがピポッドテーブルの「使い方」は1分もあれば理解できる程シンプルです。この記事では、Excel初心者でも1分で使えるピポッドテーブルの基本を解説していきます。
また、この記事では具体的な活用シーンについても解説していきます。ピポットテーブルをマスターするには、使い方よりも使える場面を覚えることの方が重要です。ぜひ併せて読み進めてみてください。
なおこのブログでは、ほかにもコピペで使えるVBA等、様々な情報を発信しています。ぜひほかの記事もチェックしてみてください。
ピポッドテーブルとは?
ピポッドテーブルとは、Excelの集計・分析機能です。元データをもとに、自動的に「項目ごとの合計」や「分類ごとの件数」などを簡単に計算してくれます。
たとえば、売上明細データから「商品ごとの売上合計」や「月ごとの売上個数」をボタン一つで集計することができます。


関数などを使わず、一瞬でこういった集計ができるのが、ピポッドテーブル最大の強みです。
ここからは、ピポッドテーブルの使い方について解説します。
【1分で完了】ピポッドテーブルの使い方は3ステップ!
ステップ1:表全体を選択
まず元となる表全体を選択します。

この時、項目名がダブったり空欄だったりしないかを確認しましょう。詳しくはこの後の、『ピポッドテーブルの最低限の知識4選』を見てみてください。
ステップ2:「挿入」タブ→「ピポッドテーブル」
次に、上部メニューの「挿入」タブをクリックし、「ピポッドテーブル」を選びます。

ピポットテーブルをクリックすると「テーブルまたは範囲からのピポットテーブル」という画面が出てきます。OKを押してピポットテーブルを作成します。

下のような画面が出てきたら成功です。

ステップ3:調べたいものを「行」と「値」に入れる
画面右側の「ピポッドテーブルのフィールド」で、分析したい項目を「行」や「値」にドラッグすれば、すぐに集計結果が表示されます。


たとえば「商品名」を行に、「売上金額」を値に入れれば、商品別の売上表が一瞬で完成します。

後は、行・列・値に色々な数値を入れてみてください。ピポットテーブルでは、元データは変更されないので、使いながら慣れるのがおすすめです。
項目を入れたり外したりしながら、どこに入れるとどんなデータになるのか、実際に使って慣れていきましょう。
※ちなみに外すときは、外したい項目の「v」マーク→「フィールドの削除」

ピポッドテーブルが「使える場面」とは?
ピポッドテーブルの強みは「まとまっていない明細データ」を「分類・集計」できることです。つまり、表の中で「項目がいくつあるか」「合計でいくらか」といった集計をしたいときに力を発揮します。
ピポットテーブルをマスターするには、使い方よりも使える場面を覚えることの方が重要です。以下の具体的な業務例をもとに、使えるところを見つけてみてください。
アンケート回答をグループ別に集計したい
「性別ごとの満足度平均」や「年代別の回答件数」を知りたい場合、ピポッドテーブルを使えばあっという間に分類・集計できます。
部署ごとの残業時間や経費を比較したい
従業員データから、所属ごとの集計を行えば、各部署の業務負荷や支出状況を可視化できます。
商品ごとの売上金額と売上個数を知りたい
販売明細から「売上金額の合計」「販売個数の合計」を商品ごとに分類して把握できます。商品分析や在庫戦略に最適です。
膨大な明細データから傾向を調べたい
何千行もあるログや履歴の中から、特定の項目で分類して「何が多いのか」「どのパターンが多いか」など傾向を探るのにも向いています。
日付ごとの件数を集計したい
受付記録や発注履歴など、日付単位のデータを集計することで、曜日別・月別の動向や波を視覚的に捉えることができます。
ピポッドテーブルの最低限の知識4選
データの更新を忘れない
ピポッドテーブルは、元データを変更しても自動で内容が変わるわけではありません。
データを変更したあとには、必ず「右クリック→更新」を行いましょう。これを忘れると古い情報で分析してしまう危険があります。

項目名(見出し行)が必須で、重複・空白・結合NG
ピポッドテーブルを使うには、表の1行目に「各列の名前(項目名)」が必要です。名前が重複していたり、空白だったり、結合されていると正しく読み込まれません。

集計方法を必ず確認(合計・件数・平均など)
ピポッドテーブルの「値」フィールドは、初期設定では「合計」になります。ただ項目によっては「件数」などになっている場合があるので注意しましょう。
変更する際は、値の部分を右クリックし、「値フィールドの設定」を選択します。


値をダブルクリックすれば、対象だけの表を作れる
集計表の中の数値をダブルクリックすると、その数値の元になった明細だけを抽出した新しいシートが自動作成されます。
たとえば「Bセット」の数値をダブルクリックすれば、Bセットだけのシートを作ることができます。


まとめ:ピポッドテーブルは「使い所」がすべて
Excel初心者にとってピポッドテーブルは、最初は難しそうに見えるかもしれません。ただ実際には「表を選んで→ピポッドテーブル→フィールドを入れる」だけの簡単な操作です。
それよりも大切なのは「この業務にはピポッドテーブルが使えるか?」を見極めること。アンケート、売上、残業、明細分析など、集計したい場面があれば、迷わず使ってみてください。
また、ほかにもこのブログでは様々な効率化に関する情報を発信しています。他の記事も参考にして、ぜひ業務を効率化していってください!
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