エクセルのシートを、個別ファイルに分割したい!
日付毎のシートを一つのエクセルで管理してるけど、分けて保存したい…
部署ごとや日付ごとのシートを、外部提出用に分割保存したい時など、シート分割は頻繫ではないですがたまにある作業ではないでしょうか?
エクセルのシート個別のファイルとして保存するのは、意外と面倒な作業です。シートを選択して別のエクセルに移動し、そのエクセルを保存する。複数ある場合は、結構時間がかかる作業となります。
そんな作業ですが、VBA(マクロ)を使えば一発で自動化できます。本記事では、コピペでそのまま使える便利なVBAコードを紹介し、貼り付け方や実行方法まで丁寧に解説します。
またこのブログでは、ほかにもコピペで使えるVBAを多数紹介しています。こちらでも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
【結論】コピペで使えるエクセルシート分割VBA
以下のVBAコードをそのままエクセルに貼り付ければ、セルの内容に従ってフォルダを一括で作成できます。
Sub ExportSheetsToCSV()
Dim folderPath As String
Dim fileDialog As FileDialog
Dim ws As Worksheet
Dim tempWB As Workbook
Dim sheetName As String
' フォルダ選択ダイアログを表示
Set fileDialog = Application.FileDialog(msoFileDialogFolderPicker)
fileDialog.Title = "CSVの保存先フォルダを選択してください"
If fileDialog.Show = -1 Then
folderPath = fileDialog.SelectedItems(1)
Else
MsgBox "フォルダが選択されていません。処理を中止します。"
Exit Sub
End If
' 各シートをCSVとして保存
For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
sheetName = ws.Name
' 一時ブックを作成してシートをコピー
ws.Copy
Set tempWB = ActiveWorkbook
' CSVとして保存
Application.DisplayAlerts = False ' 上書き確認を表示しない
tempWB.SaveAs Filename:=folderPath & "\" & sheetName & ".csv", FileFormat:=xlCSV
tempWB.Close SaveChanges:=False
Application.DisplayAlerts = True
Next ws
MsgBox "全シートのCSV保存が完了しました!"
End Sub
【番外】すぐ使えるエクセルファイル
VBAが分からないという方向けに、VBAが入ったエクセルファイルを用意しました。ここに内容を書き込むだけで、簡単にフォルダが自動作成できます。

エクセルシート分割VBAの動作
分割したいエクセルにVBAコードを張り付け実行します。

実行すると、フォルダ選択画面が開きエクセルシートがCSVに分割されます。

エクセルシート分割VBAの使い方について
ここからはVBAのコピペ方法を含めて、使い方を紹介します。
手順1:エクセルの準備
今回は分割したいエクセルに直接コードを書き込みます。なので、分割したいエクセルを開けば準備完了です。
なお、ダウンロードファイルを使用する場合は、ダウンロードしたエクセルに分割したいシートをコピーしておいてください。

手順2:VBAの埋込
エクセルの「開発」タブから「Visual Basic」エディタを開きます。そしてVBAコードを「標準モジュール」に貼り付けます。
「開発」を出す設定やコードの書き方は、別の記事で詳しく解説しています。こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
手順3:マクロ実行(作成場所選択)
マクロを実行すると「CSVの保存先フォルダを選択してください」というダイアログが表示されます。保存したいフォルダを選択し、OKを押してください。

その後、開いているエクセルブック内の各シートが1枚ずつ自動的にCSVファイルとして保存されていきます。最後に「全シートのCSV保存が完了しました!」というメッセージが表示されれば、処理が終了です。

まとめ:コードを改良してもっと使いやすく!
複数シートの分割保存という面倒な作業も、VBAを使えば一瞬で完了します。本記事で紹介したマクロを使えば、貼り付けるだけで簡単に自動化できます。
ただ、このVBAはどんな時でも使えるように作成しています。その為、すべてのシートが分割されてしまったり、CSVだったりと、人によると使いにくい部分もあると思います。
ぜひともそういった「ちょっとした不便」をきっかけに、VBAにチャレンジしてみてほしいと考えています!今はChatGPTもあるため、コード改良も簡単に行うことができます。
このブログでは改良にも使えるVBAの基礎や学習方法なども紹介しています。ぜひほかの記事も参考に効率化を行ってみてください!
コメント