エクセルマクロ(VBA)を使う上で、初めに必要となるのが、環境設定です。
今回は、5分で完了する最低限必要な設定のみ簡単に説明していきます。
※この記事は、「開発タブの表示」と「変数の宣言の強制」を設定する内容です。既に完了している方は、具体的なコードの書き方の記事へ進んでください。
マクロ(VBA)とは
そもそもマクロという言葉は、「アプリケーションの機能をまとめたもの」という意味です。マクロはエクセルに限らず、マウスマクロやキーボードマクロなど、マウスの動きを自動化するものや、キーボードの動きを自動化するものという意味で使われています。
そのマクロの中でも、エクセルで使われているマクロが、VBA(Visual Basic for Applications)と読ばれるものとなります。
VBAはエクセルのみで使用できるプログラム言語となり、エクセル上でマクロというとVBAと同じ意味になります。
操作をVBAという言語に変換してくれる機能となります。
VBA の開発環境を表示する
エクセルでVBAを使用するためには、「開発」タブを表示させる必要があります。
開発タブを表示させる手順を紹介します。
1.上部メニューバーの「ファイル」をクリックします。
2.「オプション」を選択します。
3.「リボンのユーザー設定」をクリックします。
※タブを右クリックして、リボンのユーザー設定を選択しても同じ画面となります。
4.「メインタブ」の中から「開発タブ」にチェックを入れます。
5.「OK」をクリックして設定を保存します。
6.開発タブが表示されていれば、設定完了です。
VBA エディタの環境設定を行う
VBAを編集するための「エディタ」の環境設定を行います。
エディタは、開発タブの左側「Visual Basic」をクリックすることで表示することができます。
1.変数の宣言を強制にする
別の記事で紹介しますが、VBAに限らずプログラミングには変数というものがあって、VBAでは変数を自動で判断してくれる機能が付いています。この機能をOFFにするのが、「変数の宣言を強制」です。
今後VBAを編集する方であれば、エラーを防ぐために変数は宣言して編集する方がいいですし、編集する予定のない方には何の影響もないので、とりあえず変数の宣言は強制にしておくことをお勧めします。
1,エディタのメニューバーから「ツール」→「オプション」を選択
2,「変数の宣言を強制する」→「OK」を順にクリック
3.エディタの色を変更する(任意)
これは必須ではありませんが、標準のエディタがとても見にくいので、変更することをお勧めします。
先ほどのオプション画面で「エディタの設定」のタブを開くと、変更することができます。
この画面で、コードの表示色に書かれている文字の色を下部の、前景/背景/インジケーターで指定した色に変更できます。
以下は僕の設定ですが、とりあえずはこの設定にしていれば、背景が黒くなるため、目にやさしく、それっぽい画面になります。
コードの表示色 | 前景 | 背景 |
---|---|---|
標準コード | グレー | 黒 |
選択された文字 | 黒 | グレー |
構文エラーの文字 | 赤 | 黒 |
コメント | 濃い緑 | 黒 |
キーワード | 水色 | 黒 |
識別子 | 黄色 | 黒 |
※この設定でこんな感じになります。
さいごに
開発タブの表示、変数の宣言の強制を設定することで、とりあえず最低限の設定は完了です。私自身も初めの設定はこれだけで、それ以外の設定はVBAが分かるようになってから変更していきました。
一旦ここまで設定を完了しておいて、あとは実際のコードをコピー編集しながら、業務改善をしながらVBAを身に着けていってもらえればと思います!
※具体的なコードの書き方はこちら
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