Excel VBAは、繰り返し行う作業を自動化したり、データ処理を簡略化するために非常に便利なツールです。
この記事では、Excel VBAの基本的な使い方について、エディタの起動方法から順を追って説明します。
エクセルをほとんど触ったことが無い方でもわかるように、細かいところまでひとつひとつ説明していきますので、是非VBAを活用して、効率化に活かしていただければと思います!
VBAとは?
VBAとは、エクセルやワードなどOfficeで使用できるプログラミング言語のひとつで、「マクロ」とも呼ばれています。
VBAを使用することで、エクセル内のリストを自動で集計・編集できるようになるほか、メールの自動化や複数のCSVデータの統合など、PC内で完結できる業務はほぼほぼVBAを使って行うことができます。
今回はVBAを書き始める方法を紹介していきますが、VBAを書くためには、書き始める場所となるVBAエディタを起動する必要があります。
VBAエディタを起動・コードを実行する方法
ここから3つの手順でVBAエディタを起動・コードを実行していきます。
①「開発」タブを表示する
VBAを使用するためには、開発タブを表示させる必要があるため、その設定が必要となります。
この開発タブがない場合、開発タブを表示させる設定と、VBA自体の設定が必要となります。
以下リンクで詳しく解説しているので、確認してみてください。
②VBAエディタ(標準モジュール)を起動する
Visual Basicの画面から、標準モジュールと呼ばれるVBAを記載する場所を作成していきます。
②-1:「開発タブ」→「Visual Basic」を選択
①で表示させた開発タブの中にある、Visual Basicを選択します。
②-2:「挿入」→「標準モジュール」を選択
Visual Basicの上部にある挿入ボタンから、標準モジュールを選択することで、新しいVBAを書く場所(標準モジュール)が作成されます。
グレーだったところから、このような真っ黒の画面(標準だと真っ白になります)に切り替われば、書く場所である標準モジュールが新規作成されています。
③コードを記入して実行する
ではここから実際に、コードを記入して実行してみましょう。
今回は、ChatGPTで自動作成した、メールの自動送信VBAのコードを記入していきます。
③-1:VBAコードを記入する
先ほど挿入した標準モジュールに、VBAコードを記入(貼り付け)します。
③-2:「▶」ボタンを押して、コードを実行する
上部にある再生マーク(▶)を押すとコードが実行されます。
一度コードを組んでしまえば、エディタのページを開かなくても、コードを実行できるようになります。
その場合は、「マクロ」ボタンを選択→実行したいマクロを選択→「実行」ボタンを選択することで、マクロを実行することができるようになります。
※エラーが出た時
「コピペだけでOK」と書かれているようなサイトのコードでも、実行すると環境設定の違いなどで、エラーが出ることがあります。
エラーの内容によって個別の対応は変わりますがエラーが出た時は、とりあえず以下のように対処していく必要があります。
※-1:エラーの内容をメモして、「デバッグ」を押す
後でGoogle検索を掛けたり、ChatGPTにこのコードをそのままコピーして、確認すればたいていの場合解決策が出てくるので、ひとまず内容をコピーしておきます。
デバッグがない以下のようなエラーが出た場合も、エラーの内容をメモして「OK」を押してください。
※-2:エラーの場所を確認し、■ボタンでVBAを停止する
「デバッグ」をクリックすると、エラーになっている個所が「→」で表示されているので、どこがエラーになっているのかを確認します。
※-1のエラーコードと、※-2エラー箇所をChatGPTに入れて、「※-2の箇所で※-1のエラーが出ています。どうすればいいですか?」と聞けば、簡単なものであれば解決します。
そして今の状態では、まだVBAが一時停止している状態なので、停止ボタン(■)を押して停止させます。
なお、先ほど※-1でデバッグがないエラーが出てOKで閉じている場合、エラーの箇所が「→」の場所ではなく、選択されている場所になるので注意が必要です。
おわりに
今回は、VBAのコードを記載する方法と実行方法について解説をしてきました。
ChatGPTの登場により、VBAは実行することさえできれば、書けなくても使える物になりつつあります。もはやVBAはコピペさえできれば、だれでも使えて効率化が狙えるツールになってきていると思います。
皆様も、まずはコピペやChatGPTでの自動生成から、VBAを始めて仕事の効率化を目指していきましょう。
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