Google AI Studioって、結局どういうサービスなの?
ChatGPTや普通のGeminiと比べて、どこがすごいの?
Google AI Studioが話題になっていますが、そもそもどういったツールで、使えるツールなのかわからないという方も多いのではないでしょうか。ほかのAIツールと比較して、どこが優れているのかがわからないという方も多いと思います。
本日はそういった方のために、結局このツールは使えるのか、またモデルはどういったものなのかを解説します。
なおブログでは、効率化をメインコンテンツとして、VBAやAIなどの情報を発信しています。良ければ他の記事も参考に、AIの知識を深め、効率化に生かしてください。
結論:メリットは『有料モデルが無料』『Live API』
このツールの最大の特徴は次の2点です
①Geminiの有料モデルである1.5Proを無料で使える
2025年1月現在、有料モデルを無料で使用することができます。
トークン制限はありますが、Gemini1.5を選択することで使えることは、大きなメリットの一つです。
②「Multimodal Live API」を利用してリアルタイムでAIと相談できる
Multimodal Live APIを使うことで、PC画面を共有してGeminiに相談することができます。
自分のエクセルを見せながら「このシートを転機するマクロを組んで」と話すだけでVBAが作成できるので、感覚的に使用するのにとても便利な機能です。
ここからは、メリットの説明の前に概要・使い方について解説していきます。
Google AI Studioの概要・使い方
Google AI Studioとは?
Google AI Studioは、Googleが提供する「Gemini」モデルを基盤とした開発者向けのツールです。
2025年1月現在、Google AI Studioは無料で提供されています。すべての機能が利用可能でAPIキーの無料発行やテスト環境の利用が可能です。
Google AI Studioの始め方
Google AI Studioにアクセスし、Googleアカウントでログインを行えば、すぐに使用が可能です。

※初回は利用規約の承諾画面が出てくるので、上のチェックボックスをクリックして続行

Google AI Studioの使い方
ログイン画面のそれぞれの箇所について、紹介していきます。

①機能選択
純粋な会話でのAI利用やこの後紹介する画面共有等、機能選択を左側で行います。
デフォルトは会話でのAI利用(Create Prompt)が選択されています。
②前提条件の指示
前提条件を、会話部分とは別に入力することができます。
③詳細機能選択
①で選択した機能選択から、さらに詳細機能を選択できます。
この後する画面共有を使用する場合は、こちらから選択していきます。
④指示
生成AIに指示をする部分です。
ここにテキストを入力し「run」ボタンを押すことで、AIに指示を出すことができます。
⑤セッティング
AIの詳細設定を行う部分です。主にモデルの選択で使用します。

Google AI Studioの強み
強みを3つ紹介しています。
中でも『画面共有/会話での相談機能(Multimodal Live API)』は、ほかのサービスと比べても優れた機能です。
画面共有/会話での相談機能(Multimodal Live API)
一つ目に紹介するのは「Multimodal Live API」という機能です。この機能では、画面共有をしながらマイクを通して指示をすることで、データの出力が可能です。Google AI Studioの今現在一番の強みはこの機能だと思います。
この点については後で詳しく解説しますが、データ処理や関数・VBAの作成などを、画面を見せて話しながら指示できます。パソコンが得意な部下と話す感覚で指示ができるとても便利な機能となります。
様々なAIモデルが無料で使える
Google AI Studioでは、有料プランでしか使用できなかったGemini1.5や、試作段階であるGemini2.0を無料で使用することができます。(2025/1現在)
使えるモデルの詳細については、別記事で解説しています。
APIの無料利用
Google AI Studioでは、APIキーを無料で発行できるため、プログラムに簡単に統合することができます。
開発者向けの内容とはなりますが、簡単なChatBOTであれば無料で作成できる点も長所の一つです。
具体的な活用事例~Multimodal Live APIを使ったVBAの作成~
相談しながらVBAコードを作成
Google AI Studioの「Multimodal Live API」を利用すれば、リアルタイムで相談しながらVBAコードを作成することが可能です。今回は、VBAの作成を例に解説をしていきます。
なお本来であればマイクをつないで話しながら指示をするのが最も効果的です。ただ今回は、オフィスで声が出せない環境を想定し、画面共有を行い文字で指示をする形で指示を行います。
指示内容
今回は複数の「議事録」というシートから、『タイトル』と『日付』だけを、Sheet4に書き込むVBAを作成します。

Multimodal Live APIの使い方
①Stream Realtimeを選択する
左側のタブから「Stream Realtime」を選択

②Output formatを選択する
右側のOutput formatを選択します。ここで、文字で指示するか、声で指示をするかを選ぶことができます。
文字で指示する場合は、「Text」に変更してください。

③『Share your screen』→画面共有したいウィンドウを選択
真ん中の「Share your screen」を押すと、上から「共有する情報を選択する」というウィンドウが出てきます。
指示したい画面を選択し、右下の共有をクリック。


③画面共有が始まるので、画面を動かしながら文字で指示する
テキストボックスの右上に、共有されている画面が表示されれば準備完了です。

共有されている画面を動かしてどうしたいかを説明し、textの場合それを文字に起こします。
今回は、画面を切り替えてマウスで選択しながら、「議事録と書かれたシートの日付と議題をSheet4に転記するVBAを作成して」と指示しました。

④作成されたVBAを実装し、必要があれば修正する
VBAが作成されるので、実装して修正が必要であれば再度指示を行います。
VBAの実装方法については別の記事で紹介しています。


まとめ
Multimodal Live APIの手軽さは、ほかのAIサービスにはない特徴的な機能です。今回は文字で指示をしていますが、声での指示はもっと手軽さを感じられ「ここまで来たか」
さらに、GoogleDriveとの連携やAPIの無料利用など、利便性の高い機能が揃っています。無料で使える期間中に、このツールの可能性を最大限試してみることをおすすめします。
このサイトでは他にもAI関連の記事を公開していますので、ぜひご覧ください。
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